整形外科・病院は行くべき?

整形外科・病院は行くべき?

腰痛が起きた場合、病院には行った方がいいですか?

というご質問をいただくことが多いです。

整形外科に行くべき時もあれば、行かなくとも大丈夫な時もありますので今回はその辺りを整理していきたいと思います。

 

整形外科・病院

多くの方がまずはじめに足を運ぶ整形外科。

整形外科の強みは何と言っても「客観的な検査」ができること。

レントゲンやMRI、CT、エコー超音波などの検査は骨や筋肉、神経の状態を観察するためには最良な手段になります。

 

ただ、画像診断状ヘルニアがあるから腰痛がある、という訳ではないので要注意!

 

海外の研究でも腰痛がない方々の腰部をMRIで撮像すると

  1.  40歳以上の59%にヘルニアなどの椎間板の異常が見られ
  2. 60歳以上の93%に椎間板の異常が見られた

骨格の異常(椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの変形)と痛みの相関はない

(Boden SD,”Abnormal magnetic-resonance scans of the lumbar spine in asymptomatic subjects. A prospective investigation.” J Bone Surg Am.1990 Mar;72(3):403-8)

という論文が発表されています。

 

画像の異常=痛み・痺れではない、ということは頭の片隅に置いておいてください。

客観的な現状の把握のために活用することがオススメです。

こういったことを踏まえ、整形外科に行くべきか行かなくとも大丈夫か。

 

すぐに行くべき人

以下の症状に心当たりがある方は直ちに整形外科にご相談ください。

 

・膀胱直腸障害がある
膀胱直腸障害とはヘルニアや狭窄が重度に進行して脊髄神経を圧迫することで排尿や排便が自分の意思でコントロールできなくなる症状になります。

こういった症状は直ちに手術を必要とするケースがあるため、接骨院や整体院などではなく整形外科にご相談ください。

 

・足の感覚障害
お尻から足部に走行する坐骨神経や足を動かす神経は全て腰からスタートしています。

足に力が入らず、つま先立ちや踵立ちが出来ない場合は神経の圧迫が重度に進行している可能性があるため整形外科に一度ご相談ください。

ただ、普段歩くことが出来ていれば、歩行の際にほんのわずかではありますが、つま先立ち、踵立ちは出来ております。

 

行ってみても良い人

慢性的な腰痛が長く続いている方、繰り返し腰痛が出る方。

こういった方は一度、整形外科でレントゲン検査をしても良いと思います。

すぐに手術が必要がある訳ではないですが、客観的に現状を把握する意味では検査は非常に有益です。

 

そこで骨に異常があるのか、ないのか、どういったアライメント(骨の配列)になっているかで施術方針やセルフケアは変わってくるため、現状を知っておく、という意味で検査しても良いと思います。

 

そして検査をしたら、レントゲン、MRIなどのデータはご自分で保管しましょう。セカンドオピニオンで別の病院にそのデータを持っておくことも出来ますし、我々のような整体院でもデータを確認することは可能になります。

 

 

まとめ

整形外科・病院は腰痛を改善する場所、というよりも現在の状況を客観視する検査機関になります。

その客観視した状況を踏まえ、ご自分でストレッチしたり、治療院で施術を受ける、手術をする、などの最良の選択をしていただければと思います。

 

もし、病院や治療院選びなどでお困りでしたら、是非一度、私にご相談ください。

あなたの症状改善のために全力でサポートさせていただきます!